第2の教え:こころ医者

昨日の読売新聞夕刊の「よみうり寸評」に
「こころ医者」というタイトルで、
コラムが掲載されていました。

先日、亡くなられました
「精神科医:なだいなだ」さんの事でした。

「精神科医には二つの仕事がある。
ひとつがこころ医者で、
もうひとつが狭い意味で精神科医のそれ。
自分の仕事を振り返ると大部分が
こころ医者」と著書に書かれているそうです。
 


「病気を治して問題を解決しようとするのが
精神科医で、
話を聴いて本人の『こころ』を成長させて
自分自身で解決させよとするのが
『こころ医者』」と、
言われて居られます。
 

「アルコール依存症は薬では治らない代表。
人格という精神全体、
こころの病気だ。
本人自身の成長で解決するのがいい」
 
 

私たちの「カウンセリング」の真髄であるテーマです。
 

「私たちカウンセラーが治すのではない、
本人が自分自身で治していく。
そのお手伝いをするのがカウンセラーだ。」
 

この言葉を、何回となく「こころに刻む」事を、
心掛けてきました。

時には、驕り、
「解決する」と意気込んでしまう事も実際ありました。

そんな時は、「空回り」ばかりして、
結局、クライアントを傷つける事になってしまいました。
 
 

反省です!
しかし、この反省により
「自分自身が気づき」受け入れる事により
「カウンセラー自身」が成長をします。
 

「カウンセラーは、
カウンセリングする事により、
自分自身をカウンセリングしている。」この言葉の通りです。
 

私たちカウンセラーは、
クライアントにより成長をさせて貰っている事に、
感謝をしなければなりません。
 

「森田療法とゲシュタルト療法」のテーマを、
再確認しました。
 

「こころ医者:なだいなだ先生」。
ありがとうございます。